カウンセラー起業に多い失敗パターンとは?

最近ではカウンセリングに興味を持ち、自分の得意を活かしながら起業できたら…。という方も増えてきました。

特に看護師はもともと持つ対人支援スキルや経験から、もっと多くの人を助けたい!クライアントの課題解決をサポートしたい!と思う方は多いかもしれません。

実は筆者も精神科看護師の経験を経て、2021年にカウンセラーとして起業をしています。

しかし、いざ起業をスタートをさせてみると、学ぶことも多く上手くいかないことも沢山あるので、継続できない方がいるのも現実です。

私も沢山の壁にぶつかりましたし、「もっと早くやればよかった!」と思う苦い経験も数えきれないほどあります。

そこで、本記事ではカウンセラー起業に多い失敗パターンから、上手くいかない時の原因と対策方法について経験を踏まえながらお伝えしていきたいと思います。

カウンセリング技術の向上だけではなく、あなたが助けたい!と思うお客様を引き寄せるマーケティングや環境づくりをすることでもっとサポートに集中できるようになりますよ!

目次

カウンセラー起業で上手くいかない原因は?

1. 起業に関する知識不足

カウンセリングや対人支援のスキルは持っていても、ビジネス運営に必要なスキルが不足していることがあります。経営やマーケティングなど、ビジネス運営に必要な知識が不足していると、クライアント獲得や経営の面で失敗しやすくなります。

<起業をしていく上で必要な学び・準備>

  • 中長期的なビジネス目標の設定・誰のためにお仕事をしたいのか思いの整理
  • 届けたい人にダイレクトに届けるマーケティングの知識や戦略作り
  • SNS集客に必要なライティングスキル
  • WordやExcelなどのツールの使い方・継続させるための融資や補助金の活用

などあらゆる面でやることも、学ぶことも多くあります。

マーケティングなど起業に関する知識が不足したまま進んでしまう方も多く、リスクも把握した上でないと壁に当たった時に「こんなはずじゃなかったのに!!」と挫折しやすくなってしまいます。

土壌を整え、種をまき、水やりや世話を丁寧に行った後に美味しい実をつけてくれる野菜たちと同じように、行動あってこそ実りも大きくなります。学びながら行動を積み重ねていくのが一番早いなと感じています。

2. 資金計画が不足している

起業というと、最近ではSNS一本でできると思っている方も多いかもしれません。

あまりコストがかからず始められるイメージがあるかもしれませんが、実際には初期であればあるほど何かと費用がかかるものです。

例えば、マーケティングや経営など足りない知識を補う勉強・広告費・人脈作りのための交際費や交通費など。1回の費用は少額で家計から捻出できたとしても、積み重なるとまとまった金額になるはずです。

ビジネスをする上では先行投資をして育てていく考え方がマストではあるのですが、軌道に乗るまでも時間がある程度かかるので収益が出るまでに生活が立ち行かなくなってしまうと続けられなくなってしまいます。

手元のキャッシュが少なくなると、焦りも大きくなります。お仕事を広げたくてもお金の不安や焦りが強いと、行動に繋がらずチャンスを逃してしまうことにもなるのです。

もしも本業と並行して、まずは副業から…という方の場合は独立される前に融資などの利用を検討することもいいかもしれません。お金がなくなってからだと、借りられなかったり少額しか融資が受けられないケースも多々あるなど選択肢が狭くなってしまいます。

借りることに対してリスクを感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、リスクを恐れて行動ができないことの方が長期的に見ればチャンスを逃していることになります。ぜひ、資金計画とも向き合ってみてくださいね。

知識不足だけではなくマインド面の影響も大きい

起業初期は資格取得やスキルを身につけることに重きがちなのですが、マインド面や潜在意識のブロックが影響してうまく行動できないケースもよくあります。

1.自信がないことからネガティブ思考に陥りがち

「必ず成功させたい」という気持ちが強いほど、自分の作るものに自信がなくなったり、他の人を見て「私には無理だ…」と考えてしまいがちです。

ポジティブに行動し続けるためにはマインドセットも重要ですが、それだけだとうまくいかない方も多いのです。これまで未経験の分野だとなおのこと不安や焦りが強くなるので、そこを十分に自分の中で解消していく必要があります。

2.収入を増やすことだけにフォーカスしている

「収入を増やす」という目標で進んでいくことも悪いことではありません。しかし、短期的な目標だけにフォーカスしていると、そこを達成できない期間が長くなるほど苦しくなっていきます。

例えば、「1ヶ月で月商7桁!!」「月収100万円も夢じゃない!」など金額を目標に設定してサポートしているコンサルタントも多く存在します。しかし、たったひと月だけその月商や収入を得られればいいわけはないですよね。

この金額設定を継続して収益化できるかはその方のライフスタイルや家庭状況などにもよってくるところがあります。

お子さんがいるママともなれば、24時間ビジネスに使える方は少ないです。

その中で継続させるためには目先の数字だけではなく、看護師は特に「人のために」という使命感や助けたい!!という気持ちを持っている方が多いので、その価値観に合わない方が指導者だと結果的に継続が難しくなってしまうのではないでしょうか。

この文章にうんうんと共感してくれたあなたは、自分の使命感を達成できるような目標設定や評価、継続できる事業計画を作ることが必要かもしれません。

カウンセリングの実務ができることと、売り上げを作っていくことは全く別の知識が必要です。どちらにも共通して言えることは、ただ知識を身につけることだけではなく、行動を積み重ねていくことです。

知ってもらうための行動をしなければ、そもそも必要としている方に届けることができません。そのため、継続して行動し続けられる環境やモチベーション維持をすることもとても重要になってきます。

対策方法:続けられる環境づくりをしていこう

1.事業計画を早めに作る

知識や起業の仕方を学ぶと同時に継続していくためのマインドを整えられる環境の確保も行なっていきましょう。

もしも私が本当に起業する前に戻るなら伝えたいのが「事業計画をしっかりと練ること」。

恥を忍んで正直なことをお伝えしますが、私は起業して2年間はこの事業計画づくりを後回しにしてきました。感覚で進んできた部分があったのですが、それでも1年半くらいはなんとかやってこれました。

しかし、やはり地図のない土地はうまく歩けませんでした。だからこそ、追い込まれ書き上げた時に「早く書いておけばよかった!!」と心の底から思いましたね。

まだざっくりとでもいいので、イメージできるように書いていくことで自分や事業を客観的に分析できるきっかけにもなります。本当に初めのうちに考えて欲しいところだと思っています!!!!

ビジネス全体像

事業計画を作るとき考えること

  • 起業や開業の目的、きっかけ
  • 夢やビジョン
  • 社会へどう影響を与えていくのか、メリット
  • 短期、中長期の目標
  • お客様にしたい方の特徴や悩み
  • 顕在、潜在的なニーズの整理
  • 自分の強み、サービス内容の特徴
  • 集客方法や動線
  • 同業他社のリサーチ状況
  • 市場の動向、変化予測
  • 資金繰りや収支計画  など

2.資金繰りは早めに考えよう

先にも述べましたが、自己資金が手元からなくなっていくと、不安や焦りも大きくなります。最低限どの程度の生活費があれば良いのか、固定費など削れるところはないかなど家計とも向き合っていきましょう。

同時に自己資金をなるべく減らさない考え方をしていくことも大切です。

日本政策金融公庫や信用金庫などの創業融資などから資金調達、補助金などの活用も視野に入れていきましょう。

手元のキャッシュがなくなってからでは選択肢も狭くなってしまいます。使わずに取っておくだけでもいいので自己資金があるうちに借りておくというのも一つの方法だと事業融資に詳しい知り合いのFPも教えてくれました。

3.一緒に乗り越える仲間を作ろう

起業という新しい世界に入っていくからこそ、横のつながりは本当に大切です。

これまでにない経験や悩み、苦しみも経験します。だからこそメンタル面で支え合える仲間やメンターの存在がいると救われるんです。私自身も同じ看護師で起業をしたい仲間が集まるグループに所属をしていますが、毎週のように顔を合わせて悩みを打ち明けられる同期との環境があり、プリセプターのような先をゆく先輩とも定期的に話をしています。

看護師の現場でも同じですよね。新人の時は先輩やプリセプターと一緒に業務に慣れていく。どこが不安なのか、何に躓いているのか一緒に考えていく。起業の世界だって同じでいいと思うんです。

特に成功体験が少ないうちは、うまくいっていっている姿はイメージしにくいものです。それは現状の生活をベースに考えて未来を設定しているからです。

私たちは日々たくさんの思い込みや思考の枠の中で物事を決定づけています。壁にぶつかったときは、その「思い込み」に気づき「なぜそう考えるのか」「どうしてそう思ったのか」と一つずつ紐解いていくことが大切です。

ここの問いを繰り返していくことで、潜在的に抱えていた課題が見えてきやすくなります。

見えてきた課題と少しずつ向き合うことで、自己成長につながり、振り返ってみたときに自分自身が大きく変わっていることに気づくことができるはずです。

自己啓発やアファメーションも有効な手段ではあるのですが、日本人はネガティブになりやすいことが遺伝子レベルで証明されており、ネガティブなまま進めてしまうと逆にネガティブな状況を引き寄せてしまうことになります。

ここは自分自身でも「なぜ?」と問い続けることで書き換えていくことは可能ですが、時間がかかります。

なるべく早く苦しさを取り除いていきたい方は、ぜひ潜在意識カウンセリングができる方にお願いしてみてください。

カウンセラー起業を成功させるなら

せっかくカウンセラーとして「助けたい!」という思いがあるのに、継続できないことが一番悔しいですよね。

だからこそ、最初のうちから継続できるような考え方や環境を取り入れていくことが必要です。

私がもしも起業前に戻るなら「事業計画」をしっかりと作ること、資金繰りを考えること。

この辺りは特に伝えていきたいなって心の底から思っています。皆さんにもぜひ初期の段階で考えて欲しいなと思っています。

753placeでは、「救いたい!」「自分と同じような苦しみを味わって欲しくない」と活動を志した方々が支援の輪を広げていけるように。一緒に想いをカタチにしていくためにカウンセラー向けの伴走型コミュニティを運営しています。

カウンセラー起業に必要なビジネススキル、マインド、自分との向き合い方、心のあり方などを学ぶ場所を提供しています。

  • 自分の苦しかった経験を希望として周りへ伝えたい
  • カウンセリングなどメンタルケアに携わっていきたい
  • 在宅ワークや起業も視野に入れているけど始め方がわからない
  • もっと目の前にいる人の根本問題を解決させたい

こんな方にはお力になれることがあるかもしれません。気軽にご連絡ください。

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