自己受容感の育て方。〜光と影どちらも見ていく〜

私たちにとって、自分をどう評価し、どう向き合うかがメンタルヘルスや自己成長に大きな影響を与えます。

自己受容と自己肯定感は、この過程において重要ですが、それぞれがどんな役割を果たしているのでしょうか?

本記事では自己肯定感を育む上で要となる「自己受容感」についての考え方や、向き合い方についてお伝えしていきます。

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自己受容とは何か?

自己受容とは、自分自身をありのままに受け入れることです。

自身と向き合う上では自分を否定するのではなく、自分を受け入れる力を育てることが重要です。

自己受容は、自己肯定感の基盤となる重要なステップとなるとも考えられています。

私たちには生きている中で、どうしても自分では変えられないものも沢山ありますよね。

例えば自分の生まれた家だったり、どんなに顔が嫌だなと思ってもすぐには変えられないはず。

自己受容とは良い面だけではなく、嫌だと思うことも受け入れていくこと。そんなイメージをしてもらえたらと思います。


もう少し具体的なお話をしていきますね。

仮にAさんは仕事ができないことや、成果を残せないことを悩んでいるとします。


Aさんが現状を気にしていて、
「私は仕事ができない、ダメな奴なんだ」
「がんばったのに評価が低いなんてありえない。これは上司の評価方法が悪いに違いない」

自分や周りを責めてしまう方や、自己否定をしてしまう方はそんなふうに考えることもあるかもしれないですね。

でも、これって自分や現状を否定してしまっている状態になってしまっています。現実として、Aさんの仕事での評価や現状は変えようのない事実です。

状況が自分にとってプラスであれマイナスであれ、ただ事実として現状を受け入れる。

これが本当の意味での「自己受容」何ではないでしょうか。

光であれ、影であれ、それはあなたを作っている要素の一つです。

もしかしたら、悪い現状を受け入れろなんて酷なんじゃないか…という声も聞こえてきそうですが…。

まずは、この光の面も影の面も全てひっくるめて、「自己受容」をするということが、「変えようのない、現時点での自分」と上手につき合っていく第一歩なのかなと感じています。

自己肯定感の重要性

自己肯定感は、自分に対するポジティブな評価と信頼感です。
自分の価値を他人と比べることなく、自己価値を感じられる心の状態とも言えるかもしれません。

自己肯定感は自己受容感が高まって、初めて生まれるものなんじゃないかとも言われています。

さらに、自己受容感が高まれば、どんどん自分そのものに価値を感じられるようになるので、自分の選択や決断にも自信がつくようになっていきます。

自信がつくようになると「やればできる」という気持ちもついてくるようになり、どんどんチャンスも掴めるようになり、成長の機会も増えていくという循環が生まれていきます。


先ほどのAさんが、もしも自己受容を高めていき、自信をつけていくことができたらどう変化するでしょうか?

  • 成績を上げるためにもっと努力しよう
  • 上司にアドバイスをもらいに行こう
  • 分からないから仕事のやり方を教えてもらおう

ありのままの自分を認めることで、「それでは、どうすればいいのだろう」という新しい選択肢が見えてきます。

「光」だけでなく、「影」も見ていくのが自己受容

ありのままの自分を認める「自己受容」は、「かっこ悪い自分」「できない自分」も見ていくこと。

それは、つらくて、みじめなことかもしれません。

しかし、「できない自分」を認めるからこそ、苦しさから脱却する第一歩を踏み出せるのではないでしょうか?

やはり自分と向き合うというところがスタートで、ここが全てだと感じています。

自分を知らなければ今の自分の苦しさもそのままで、そのままということは抜け出すことができないですよね。

目をそむけたくなるかもしれないけど、向き合えたら向き合えた分だけ変わっていきますよ^^


この記事を書いた人

ROFILE
七海 ひかり

753Place 代表/元精神科ナース


千葉県白井市出身、現在は東京都福生市在住。
子煩悩の夫と2歳女児と3人で暮らす。

人生で2回大きなメンタル不調を経験したことをきっかけに、カウンセリング事業を開始する。
現在はうつ等メンタル不調に悩む女性専門の個別相談と、カウンセラーや支援者向けの起業とメンタルサポートの2軸で事業展開を行っている。

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